管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

又聞き は絶対に信用してはいけない







2015/10

 
 自分も年寄りなんでよくわかりますが、年取ってくると、とにかく、「記憶力」が落ちます。私なんか、「さあ、今日は、@@@のことをブログに書こう!」と思って、PCを開いて起動しているうちに、「あれ? 何のことを書くつもりだったんだっけ?」と、マルハの缶詰みたいに、パッカーンと忘れることが多々良純 もとい 多々あります。

 さて、高齢化マンションには、そういう「記憶力の衰えた高齢者住民」がいっぱいいます。そういう人たちを相手にする際に、注意しないといけないのは、「Aさんが管理組合に文句があるんだって。こう言ってたわよ」とか、「Bさんから頼まれた伝言なんだけど」と前置きされて伝えられる内容を、「信用してはいけない」ということです。

 「Aさんが書いた、管理組合への意見が書かれた手紙をEさんが管理室に持ってきた」だったら、その書面を受取るだけでいいのですが、なんのメモもない状態で、「こんなふうに言ってたわよ。じゃあ、それを管理組合に伝えてね」って言われても、Eさんが中間に入っただけで、Aさんの意思は大きく変わる可能性があります。
 さっきも、念の為に、当人のAさんに直接会って確認したら、「あたし、Eさんにそんなこと言ってないわよ〜」って返事でした。この伝言を私がまた、書面に書き換えると、そこでも「変換」が生じてしまいます。Aさんの意思が、Eさんと、管理人を媒介することによって、正反対の意味になってしまう場合もあります。

 おまけに、私が書いた「理事長への報告書」を、「あ、持ってくるの忘れた。でも、こんなことを管理人が書いてきたよ」と、理事長が理事会の席上で、うろおぼえの記憶で、他役員に披露する時には、「原型をとどめない」くらいに変わってしまうこともあります。

 このような失敗が過去にいっぱいあるため、今、現在、「管理組合への要望は必ず書面にして提出して下さい」ということになっているのですが、「そんなの書くの面倒よ」「嫌よ、あんたが私の言ったことを文章にすればいいでしょ?」「あたし、書類って嫌いなのよね」・・・と難癖をつけて、まず書いてくれません。


 

 なので、結局は「口頭で受け付ける」ってことになるわけです。

 でも、絶対に正確に伝えてくれる人はいませんから、すごく面倒だけど、私が、直接本人と話をして、「正確な要望」を承るわけです。とはいえ、「Bさんに伝言を頼んだ時」と「私が直接確認しようとした」時では時間差があるわけで、「あれ、あの時、私、なんて言ったっけ? 忘れちゃったわよ。Eさんに確認してよ」なんてこともあり・・・・・・

 頭、こんがらがって。  疲れる〜〜







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