管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

オートロックマンションなのに
手抜き設計 無意味な防犯扉設置





 何度も言いますが、マンションを設計する人間は、「バカ」が多いです。


 お近くのAマンションさん。「オートロック」「防犯カメラ設備有り」と、「セキュリティ重視」を宣伝文句に販売していましたが、完成したら、「裏の非常階段から、誰でも簡単に侵入できる」「そこには防犯カメラがない」ことがわかりました。



意味ねえ〜〜〜!
 ほんと、マンションを設計する建築士って、バカです。防犯に関しては建築基準法などで規制があるわけではないため、法律どおりに作ればいい、というものではないですが、今の世の中、防犯用の設備の知識もない人間が、設計してはいけません。

 住民が「なんとかしろ! これじゃ全然安心じゃない!」と文句をいいましたが、管理組合が正常に機能しない「最初からスラム化しているマンション」で、加えて、管理会社もオバカで、なんだかんだともめて、建築後5年経過したところで、ようやく、「非常階段に防犯用扉を取り付ける」「非常階段部分にも、カメラを設置する」ことが決定し、工事が行なわれました。

 そこの管理人さんも、「これで安心です」と胸を張っていました。私も、参考のために、完成したばかりの防犯扉を見せていただきました。

しかし、呆然。



現物の写真がないので、似たような物件の参考写真を掲載しますが、この写真の扉のように、「網状」といいますか、「格子状」といいますが、要するに、向こう側に手をつっこむことができて、たとえば、何か「棒」みたいなものを突っ込めば、向こう側のドアノブを操作することができて、いとも簡単にドアを開けることができるのです。私、ちょうどそのとき、「ねじまわし」を持っていたので、それを使って、実演しましたが、ほんと簡単でした。そこの管理人さんも、「あれま おやま!」(小山遊園地かい!)と驚いていました。

おまけに、「防犯カメラを取り付けた」といっても、この場所は、夜は真っ暗。照明がないんです。夜は何も写りません。

こんな簡単なことに気がつかない、「管理組合役員」「管理会社社員」「管理人」「施工工事業者」・・・  みんな、アホかいな?

ほんと、この業界、アホばかり。

その後、「全部取り替えるわけにもいかない」と、すごくみっともない形状ですが、一部にアクリル板を張って、手をつっこめないように改造したそうです。


バカバカしい。


2009/8