管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

消防署・警察はすでに崩壊している
鹿沼水没事故 高知白バイ事件





 「自衛官が上官のイジメを苦に自殺〜遺族が国を訴え裁判〜上官の暴言は違法行為で国に責任あり〜遺族へ賠償すべし」という判決がありました。体育会系公務員のこのような行為(暴言・暴力)は、枚挙にいとまがないくらいで、もはや、公務員は完全に狂っています

 こういうことを言うとすぐに「そういうおかしいのは、ほんの一部だ」と反論する人がいますが、表面化するだけでも非常にマレな、このような不祥事がいくつもいくつも出てくるようでは、「ほんの一部」とは、もはや言えません。構造的な欠陥だと思われます。



サンケイニュースの記事を転載させていただきます。

栃木・水没死事故 警察は状況に敏感対応を2008.8.26

 警察には的確で迅速な対応が必須条件である。とくに住民と真っ先に接する110番を受け持つ警察官は、通報内容を瞬時に判断し、適切な指示を出すことがいかに重要であるか、改めて思い知らされた。

 栃木県鹿沼市で起きた水没事故は、明らかに警察の対応の不手際が死亡につながったようだ。110番を受理した時点で、適切な指示を現場のパトカーに発信していれば悲劇を回避できた。猛省を促したい。

 今月16日夜、鹿沼市の市道で豪雨で道路が冠水し、走行中の軽乗用車が水没した。この事故で、運転していた女性が車から出られなくなり、まもなく水死した。

 栃木県警察本部の説明によると、水没した乗用車を目撃した男性から同県警の通信指令室に110番通報があったのに、警察は現場に出動しなかった。

 水没事故現場から約1キロ離れた現場でも同じような110番通報があり、通報を受けた通信指令課員が同じ場所だと勘違いして新たな指令を出さなかったようだ。

 この目撃者の通報から2分後には水死した本人からも、携帯電話で「車内に閉じ込められている」という内容の110番があったものの、途中で電話が切れ、現場を特定できなかったという。

 110番を受理する通信指令課員は、錯綜(さくそう)する情報をテキパキと処理することが求められる。

 110番をしてくる住民はあせったり、緊張したりしてなかなか要領を得ない。受理する警察官は、通報内容を適切かつ迅速に受理し、現場に向かうパトカーの警察官に直ちに伝えることが最大の任務である。

 栃木県警は水没死亡事故の処理について、「事故の目撃通報に対し、的確な受理ができなかったことをおわびする」とし、非を認めている。他の警察本部も他山の石にしてほしい。

 また、同じような通報は、鹿沼市の消防本部にも119番でかかってきたが、こちらも別の水没車両と勘違いし、現場に出動しなかった。警察、消防のダブルミスが最悪の結果を生んだ。地域住民の命を預かる警察、消防は今回の事故を今後の教訓としたい。

 また、今年は異常気象の影響などから全国各地で局地的なゲリラ豪雨があり、想定外の雨量を記録する所が目立つ。気象情報には細心の注意を払う必要がある。



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読売より転載

鹿沼の水没事故

消防本部、危機管理に甘さ

 鹿沼市の市道が冠水し、軽乗用車の同市千渡、派遣社員高橋博子さん(45)が水死した事故から1週間。119番を受けた鹿沼市消防本部は、別の車の水没事故の通報と混同して、高橋さんの救助へ向かわなかったことが23日、わかった。冠水や浸水などの通報が集中したとはいえ、同本部の危機管理体制の甘さが浮き彫りになった。

 現場は、同市茂呂の東北自動車道の下をくぐる市道で、一時、水深は2メートルほどになり、高橋さんの軽乗用車と、埼玉県の夫婦の車が水没した。

 同本部によると、16日午後6時前、埼玉県の夫婦が「何とかなる(自力で脱出できる)」と通報してきたことから、「水没した車は1台」と思い込み、以後の通報に対しては「連絡は入っている」と対応。午後6時29分には「車が2台沈んでいる」との通報もあったが、同本部内で情報がうまく伝わらず、出動しなかった。

 一方、同本部は、高橋さんの母親から同日午後6時22分、「娘が『車ごと川に落ちた』と携帯電話で知らせてきた」と119番があったため、断片的な情報から、水没現場から約4キロ離れた武子川に車が流されているとみて、救助工作車1台を出動させ捜索していた。

 鹿沼署にも、同本部から「車が1台動けなくなっているようだ」との連絡があったが、「目撃者から大丈夫だと連絡があり、出動の必要はない」と判断し、通報を受けた対応はしなかった。金田一郎副署長は「判断を誤ったという認識はない」としている。

 道路を管理する鹿沼市によると、午後5時33分に水深が20センチを超えたため、現場の300メートル手前、50メートル手前にある2つの看板に「通行止め」の表示を出した。しかし、補助的な手段としてバリケードを設置するため、市から委託された業者が現場に着いた時には、すでに冠水し、設置できなかったという。

 高橋さんの母の良子さん(75)は「市のずさんな体制には怒りを通り越してあきれてしまう。娘の死を無駄にせず、2度と同じようなことがないようにしてほしい」と話している。

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先月のトピックス 「バカな消防署」で、消防署の連絡体制のひどさを私は指摘しました。残念なことに、これが現実になってしまいました。消防&警察が当サイトを事前に読んでいてくれれば、こんな悲劇は起こらなかったことだと思います。非常に無念です。おそらく、これは全国的な構造欠陥で、「きちんと相手の名前を聞く」「状況を詳しく把握する」「現場の部隊に正確に伝える」「事後の確認をちゃんとする」といったことができていないのだと思います。
 我々一般サラリーマンでも、「ほうれんそう」などという言葉で、意思の疎通をしっかりしろ、ということは教育されてきましたが、こういう基本的なことを、警察も消防もやっていないのだと思います。ほんと、しっかりして欲しいです。遺族は本当に無念だと思います。高橋さんの事件では、「本人から」&「目撃者から」のダブルの通報がありながら、救助にいかないなんて、「見殺し」以外のなにものでもありません。今回の事件は、完全に「人災」です。殺人といっても過言ではないでしょうか? サミットの警護よりも、よほど重要なことなのに。だいたい、鹿沼というのは、昔から「夏場の落雷・集中豪雨」で有名な場所で、しょっちゅう冠水事故も起きています。最悪の状況をふまえた訓練を日ごろからしておかなければいけない場所です。言い訳は一切通用しません。

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金田一郎副署長は「判断を誤ったという認識はない」
 こんな奴は即刻懲戒免職にして下さい。ほんと、警察は反省しません。


<余談>
 私が管理人をして働いている、このマンションの話ではなくて、私が住むマンションのことです。
 先月のこと、私が住む地元の消防署から私の自宅に電話がありました。
「あ、もしもし、○○マンションの管理人さんですか?」
「はあ、違いますよ。私は一住民です。管理人ではありません」
「え? そうなんですか? うちのほうでは、この電話番号が管理人さんの番号になっているんですが・・・・・」

 こんな電話がありました。私は以前自分の住むマンションで役員をやっている時、「防災担当」になり、何度か、自分の携帯から地元の消防署に問い合わせの電話をかけたことがあります。この時は、ちゃんと「管理組合の防災担当の役員をしているものです」と自己紹介して、話をしました。それなのに、どういうわけか、私が管理人にされていました。そして、消防署は、このマンションの管理人室の固定電話の番号も知りません。
 なんなんでしょうかねえ? 一時が万事、この調子です。連絡もいい加減、記録の残し方もいい加減、ということなんだと思います。鹿沼の事件は、全国どこでもありえることです。背筋が寒くなるようなお粗末な公務員の仕事振りに落胆しました。

  


<高知白バイ事故 冤罪事件 実刑確定>

 
日本中がオリンピックに一喜一憂している時、大事な判決がありました。オリンピックのせいで、ほとんど報道されなかったのが非常に残念です。

 

白バイ事故で有罪確定へ  最高裁が上告棄却

 高知県春野町(現高知市)で2006年、スクールバスに高知県警交通機動隊の白バイが衝突し男性隊員=当時(26)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われたバスの元運転手片岡晴彦被告(54)の上告について、最高裁第2小法廷(津野修裁判長)は22日までに、棄却する決定をした。禁固1年4月とした1、2審判決が確定する。決定は20日付。

 弁護側は「停車中に白バイが高速で衝突してきた。被告に過失はない」と無罪を主張していた。

 1、2審判決によると、06年3月3日午後、中学生らを乗せた片岡被告のスクールバスが駐車場から右折して国道に出る際、安全確認が不十分だったため、右側から直進してきた白バイに気付かず衝突。隊員は約1時間後に死亡した。 (共同通信)

 この冤罪事件は、当サイトでもずっと拘ってきた事件です。トップページからもリンクしています。

http://www.news.janjan.jp/living/0801/0712318233/1.php

http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954/43299387.html

  この事件、真相は「白バイが、違法である猛スピードで走行し、道路上に停止していたバスに、ブレーキが間に合わずに、自ら衝突し、死亡した自損事故」と思われます。この道路では過去にも「違法速度で走る白バイの姿が多数目撃されています。実際のところ、この道路は、白バイが違法車両を追跡する際の、練習場所として使われていたそうです。しかし、一般道路を違法速度で走っていることを公にはできない警察が、白バイの速度違反を認めることはできません。また、訓練を重ねているエキスパートである白バイ隊員が、停止しているバスに突っ込んで死んだなんていうことは、警察の恥であり、これも認めるわけにはいきません。このため、警察は、「路上に急に、バスが飛び出してきたため、順法速度で走行していた白バイが衝突して死亡した。飛び出してきたバスが悪い」ということにしました。バスには大勢の乗客がおり、その全員が「その時は、バスは停止していた」と証言しているにもかかわらず、「関係者の証言は信用できない」と却下。また、警察側は、「バスが急ブレーキをかけた」とする、「ブレーキ痕」を捏造しました。しかし、乗客も「急ブレーキはなかった」と証言していますし、 時速10キロ程度のスピードで、1メートルに及ぶブレーキ痕がつくわけでもなく、そのブレーキ痕にしても、地元の人たちは「事故直後にはなかった」と証言し、ブレーキ痕のタイヤのあとも、そのバスのものとも一致せず(そりゃそうだ、書いたものなんだから)、専門家がブレーキ痕を分析した結果、偽物と判断したにもかかわらず、有効な重要な証拠として採用されました。また、バス運転手擁護の証言はすべて否定されたのにも関わらず、同じく「関係者」である同僚白バイ隊員の証言は、全面的に採用されています。この証言も、「遠く離れた場所」からのものであり、状況を詳しく正確に判別することは不可能でありことは素人にもわかるのに、「バスは動いていた」「白バイは適正速度だった」と証言しています。この証人一人だけの証言が、警察側有利の証拠として全面採用されているのです。無理矢理、こんなウソを言わされる警官もかわいそうです。m、


 いままでに、冤罪事件をこれだけたくさん起こしている警察。鹿児島であれだけ糾弾されたのに、まだ、冤罪を起こし続けます。無理矢理、犯罪者にされた片岡さんは、普通に安全運転してだけなのに、有罪にされました。本当は、猛スピードで走っていた白バイが悪いんです。本人が死んでしまったために、本人の証言が得られず、このため、あとづけで警察が、警察有利な証拠や証言を捏造し、警察の威信を保とうとしました。もともと威信なんかないのに。
 片岡さんは、免許を取り上げられ、職を奪われました。事件後は新聞配達をしています。
 そして、交通事故であれば、「業務上過失致死」で、普通は、実刑になることはありません。しかし、裁判所は「罪を認めない」(当たり前だ、無実なんだから)ことに、「反省していない」と、見せつけのために実刑にしました。この裁判も、まともには行なわれず、ほとんど審議されていません。裁判所が警察の主張を鵜呑みにして判決を出しただけです。そして、最後の砦であるべき最高裁が今回、「上告を棄却」と判断しました。

 日本の司法は崩壊しました。警察はすでに完全崩壊しています。これが法治国家なんでしょうか? 公務員不祥事放置国家ではないでしょうか? 日本は公務員によって完全に沈没しました。以前、鳩山大臣が朝日新聞により「死神扱い」されましたが、今回の最高裁のことを考えると、まさしく「死神」です。こんな明らかな冤罪を見逃すなんて最低です。

 私は、
現場の警官が正義の声をあげることをわずかな希望として期待しています。全国に何十万の警察裁判関係者がいます。一人くらいは、まともな神経を持った人がいるはずです。手を挙げてください。こんな、おかしなことがまかりとおっていいはずがありません。これじゃあ、スターリン体制のソビエトと変わりません。


 無実の罪で、生活をズタズタにされ、1年4ケ月の長期、刑務所に入れられる人がいるのです。

 悪い奴にはいつか天罰が下されます。デスノートに名前が書かれることでしょう。


2008/8