管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

新聞屋が泥棒! おかげで管理人の仕事が





 以前、どこかのテレビ局の「防犯関係」の番組で、こういうのが放送されたそうです。(伝聞です)

・・・・・ お盆休みに帰省するために、新聞屋に電話して、「○○だけど、8/12から17まで留守にするから、新聞止めてね」と依頼しました。ところが、電話を受けた人間が、実は空き巣犯と連携していて、帰省中に泥棒に入ったそうです。新聞屋に留守を教えるのはやめたほうがいいです・・・・・・・

 というものです。新聞屋に伝えるのがだめだとしてら、その場合、新聞受けに新聞が何日分もたまっていると、留守なのがバレバレです。さて、どうするか? というと、「管理人さんに新聞を抜き取って保管してもらおう」という手段になります。

 そんなわけで、そのテレビ放送のあとから、「管理人さん、新聞抜いておいてね」という依頼が増えています。当然のことながら、これは住民の個人的な依頼事項であり、管理会社の仕事ではありません。
 しかし、そう反論しても、「そんな硬いこと言わないでさあ。巡回の時に、ちょっと抜いてくれればいいじゃない?」と、無理矢理押し付けてきます。また、多少なりとも常識のある人は、まず最初に、「管理人さん、いつも大変ですね。ご苦労様です。これ、日ごろの感謝の気持ちです」とか言って、安物の煎餅をくれたりします。一部の管理人は、こういうのを「役得 これだから管理人はやめられない」などと言う人もいますが、私は過去の経験で、「物をくれる場合は、あやしい」とすぐわかります。「会社の規則で、こういうものはもらえないことになっています」と断ると、「いえいえ、ほんの気持ちだから・・・」といって、管理員室のデスクに放り投げこみます。押し問答の末、無理矢理押し付けられると、そのあとに、「実はネエ。明日からシンガポールに家族で旅行に行くんだけど・・・・・・・してくれない?」ときます。「あ〜あ。やっぱり、これか」、先に品物を渡しておいて、「もらったんだから、断れないわよ」と圧力をかけてきます。

 こういう困った人が大勢います。一度に何軒もの新聞を抜くこともあり、保管の際に、「Aさんは朝日だったっけ? 読売だったっけ?」と混乱することもあります。たくさんの新聞を抱えて巡回している姿も、逆に「新聞泥棒」みたいに見えるし、イヤだなあ。すっぱり、「だめです!」と断ることのできる性格の人がうらやましい。管理人室の中には、宅急便の預かり物もあるし、それに新聞も加わり、なんか、物ばかりで、みっともないたらありゃしないです。

 それにしても、新聞屋! おまえが泥棒なんかするから、こんなことになるんだ。新聞屋といえば、奈良の幼女誘拐殺人の犯人も、毎日新聞の配達員でした。困ったもんだ。(「防犯パトロール」の看板をバイクにつけながら配達していたそうです。世も末です)




2006/2





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