管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

 年に1回だけ姿を現す 庭園灯 





  

 
地理的な要因で、「年に1回、大潮の時だけ姿を現す島」とか、そういうのがありますが、それの「マンション版」のお話。

 今日、昼御飯を食べにいった食堂が入っているマンションで、「年に1回の植栽剪定」が行なわれていたのですが。マンションの道路端にある「植栽部分」を、よ〜く見ると。

 ざっくりと切られた植栽の陰に、上の写真にあるような「庭園灯」の頭の部分が一部、顔を出していました。最初は、「灰皿でも落ちているのか?」と思って、植栽の中に入り込んで、木をかきわけて、よく見てみると、この写真のような「庭園灯」があったのです。あった、というか、埋まっていることに気がついた。という次第です。

 食堂のご主人に、「あそこにライトがあるの、知ってた?」と聞くと、「え? 何それ? 全然知らない」とのこと。店の目の前にある「照明灯」の存在に気がついていないのです。

 気になって、剪定作業をやっている職人さんに話を聞いてみると、「オレは、ここに初めてきたんだけど、この庭園灯を発見してびっくりしたよ。最初、こんなところに庭園灯なんかあるとは思わないから、機械で植木を切ってたら、突然、ガガガって、でかい音がして。驚いたよ。この庭園灯を切るところだった。あ、このキズのことはナイショね」とか言ってます。

 私も、食事後に、よく探してみると、全部で8ケ所の庭園灯が道路側に面して設置されていました。でも、背の高さが低く、いずれも、「思いっきり植栽を短く切っても、庭園灯の頭がちょっと顔をのぞかせる程度」なんです。
 こんなの、1ケ月もたてば、また、植栽が伸びて、庭園灯はまた隠れてしまいます。実際、私も、このマンションの前を毎日通って駅まで行きますが、夜間に、これが光っているのをみたことがありません。(帰宅時が夜間になるのは冬場だけだけど)
 おそらく、この庭園灯は「1年のうちに1ケ月しか機能しない」、っていうか、頭の蓋の部分しか外にでないから、事実上、「1年中、まったく役に立っていない」、と言って過言ではないでしょう。

 でも、うちのマンションでも似たようなのがあって。

 ほんと、マンションを設計する建築士って、植栽のことを全然考えていない気がします。

 植栽を植えるところに、こんな背の低い庭園灯を設置しても、なんの意味もないってことを理解していないのです。これじゃ、電気代の無駄です

 ほんまに、アホやな。




2014/5



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