管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

 同姓同名は困るなあ 



2014/4

 
 小泉の郵政民営化以後、郵便の誤配が増えました。また、民間による「メール便」なるものが生まれ、これの誤配もたくさんあります。

 さて、こういった誤配は、配達するほうに問題があるわけなんですが、配達される側にも問題がある時があります。それは、「同姓」というもの。

 実は、当マンションは、全部で200世帯以上の「中規模マンション」ですが、その中に、「同姓」がけっこう多いのです。それが、「鈴木」とか「佐藤」といった、「有名な苗字」ならば、配達するほうも、「同じ姓の人がいっぱいいるぞ」と注意をするのですが、うちの場合、「そんなにポピュラーではない苗字なのに、いっぱいいる」という、珍しいケースでして。

 具体的には。
「菅原さん」が、なんと6軒もいます。
「宮本さん」が4軒。
「秋吉さん」も4軒。

という感じでして。普通、郵便局の人は、「200ちょっとのマンションに、まさか、秋吉さんが4人もいるとは?」思わないですよねえ。でもって、管理組合に登録している名前(=世帯主)ならまだいいのですが、今は、「結婚して出て行ったけど、離婚して出戻ってきた娘」(でも、姓は別れた旦那の姓のまま)なんて人もいるわけで、そういう人は、概して、表札には名前を出さないので、「この412の秋吉さんって、ポストには、佐々木さんってなってるぞ。あれれ。214が秋吉さんだ。そうか、部屋番号の書き間違えだな。214に投函しておこう」なんてことがよく起きるのです。

 おまけに、最近は、「防犯」の意味か、ポストに名前を出さない世帯が多いので、配達する人も大変です。間違いがしょっちゅう起きます。

 そういうわけで、新しい人が入居してくる場合、その人の名前が、「すでに、このマンションの住民で、同じ姓の人がいる」という時は、私のほうで気を使って、「あのお。佐藤さん。同じ佐藤さんという部屋が、7階と9階にもありますから、誤配を防ぐためにも必ず、ポストには名前を書いてくださいね。できれば、フルネームでお願いします」なんてことを伝えたりするのですが、今の人は名前をなかなか書いてくれず。

 そして、この2月には、もともといる住民と「同姓同名」(ほんとはすごく珍しい名前なんだけど、山田太郎ってことにしておきます)の人が新入居してきてしまい、これが漢字までまったく同じなもんですから、ややこしくてややこしくて。おまけに、この山田太郎(前からいる人)さんが、来期の役員に内定し、その名簿を総会資料に加えたら、あとから来た山田太郎さんが、部屋番号の記載を見ずに、名前だけ見て、「私はそんなこと聞いてないぞ。引っ越してきていきなり役員就任なんて嫌だ!」と、管理会社の夜間救急センターに電話してきたりして。トホホ。

 あわてて、「同姓同名の人がいるんですよ」と説明して、納得してもらいましたが。(この人、新入居の時に管理室に挨拶に来なかったから、「同姓同名の人がいるんですよ」、と伝えられなかった)

 とにかく、ややこしいなあ。困った。





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