管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

  定期作業 予定表 


   「怠惰な人間ほど親切」という一面があります。

 「ねえ、管理人さん、排水管清掃って何月だっけ? 植木の消毒っていつだっけ?・・・・・」という質問がいろいろくるため、面倒になって、今は、年間作業予定表をいうものを、玄関ホールに貼り付けてあります。私もここに来て数年がたってしまったため、1年の間にどのようなことをいつやるのかわかりましたので、自分で作りました。(会社では、そんなことしませんし、「しろ」とも指示されませんが) 過去の日報を見れば簡単に作れます。

 管理会社が手配する定期的な作業というのは、”エレベーター点検””建物設備点検””雑排水管清掃””植栽消毒””植栽剪定””消防設備点検””簡易水道検査””エレベーターマット交換””機械清掃”・・・・などいろいろあります。何月何日にやるまではすべてわからないものの、何月にやるか?くらいはあらかじめ決まっています。ですから、前もって年間カレンダーを作成できます。これを常時掲示しておけば、質問は減り、楽になります。そう、楽するためにちょっとの努力をするのです。これがあれば、もし担当フロントが手配を忘れた時も、私が気づくことができますし、私が忘れても、「そろそろ排水管清掃の季節だね」という住民の言葉で気づくことができます。

 また、これは管理会社は関係ありませんが、古紙回収の予定も私のほうでまとめてカレンダーを作っておきます。マンション独自の回収、町内会での回収、新聞販売店の回収、自治体の回収など、種類はいろいろですが、全部一枚の紙にまとめて、わかりやすく整理しておきます。これは、日付が決まっています(第三土曜日とか)から、具体的な日付入りの予定表を作っておきます。あらかじめ日付がわかっていれば、住民も古新聞をまとめやすくなります。

 これって、”当然”という気がするんですが、他ではやってないところも多いようです。先日、メールで話を聞いたマンションでは、くわしい「月間予定表」を作って管理人室前に貼っているそうですが、月末にならないと、翌月のカレンダーを貼らないんだそうです。「月の後半になると意味がないんだよね。バカな会社だよね」と言ってました。
 「1/30に、2/1に行なわれる予定の点検作業がわからない、というのはおかしいですよね」 はい、おかしいと私は思います。そのシステムだったら、普通は月の後半になったら翌月のカレンダーを貼るんじゃないでしょうか? フロントが現場のことをわかっていない、管理員はフロントのやることに口出ししない、そういった「オバカな」管理会社なんでしょう。


2004/5