管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

管理人の必需装備
”夏”でも  長袖のシャツ  安全靴 長い靴下





2017/6 2017/7追補


マンション管理士に関して、私は「否定的」意見(「こいつら全然現場を知らねえな」「役に立たないぜ」)を持つ人間ですが、その中で、「深山さん」のところは「まあまあ、まともだな」と肯定的に見ております。その深山さんのところのブログでこんな最新記事(2017/7)がありました。

マンション管理員の「夏の勝負服」はアロハシャツでしょ!

担当するマンションの管理人さんの「夏の作業服」をアロハシャツに変えたということを得意気に自慢しているわけですが・・・・

普通の人は、「かっこよくて、いいね」って思うかもしれませんが、そのマンションの立地条件や住民の質がどういうところなのか知らないので、確定的には言えませんが、私の場合、「管理人業務で、半袖はまずいんじゃないの?」って思うわけです。「ひねくれたオヤジだな」って言われるかもしれませんが、今、管理人業界で流行っている「半袖のポロシャツ」とか、「楽そうでいいねえ」「涼しそう」とか思うものの、「危険じゃね?」とも思うわけです。

■半袖




ブログで「アナフィラキシーショック」のことを書いたことがあります。先にこれを読んでもらえるとありがたいです。

今は6月、皆さん、軽装になっています。佐川急便とかヤマト運輸の人は年中「半袖」を着てますが、普通の人もみんな「半袖」を着るようになってきました。
ご近所のマンションの管理人さんのところも、会社の方で「半袖のポロシャツ」を制服として支給しているようで、その半袖を着ています。見た目もオシャレで、かっこいいし、伸縮性もあり、本人も楽そうです。ポロシャツですが、胸のところに「ポケット」があり、「これがあるとないのでは、全然違うんだよねえ。俺が会社に意見を言って、つけてもらったんだ」と自慢してました。

私も、以前は、会社が支給する「半袖シャツ」を着ていましたが、今は、会社にお願いして、真夏でも「長袖シャツ」(生地は薄い)を着用しています。正直、長袖は暑いです。でも、
長袖じゃないと、管理人業務は危険なんです。

上述ブログ記事のように、当地域みたいな地方都市では
「虫」がけっこういるので刺される危険性があります。また、マンション内の植物も、居住者が勝手に共用部に自分の好きな植物を植えたり、年数がたつ間に、どこかから種が飛んできて、自然に生えてきたものもあります。この中で、「棘が鋭い」ものがあり、掃除の際に、これに引っかかって、皮膚を切ったことも数回あります。また、「葉っぱに触るとかぶれるもの」なんかもあります。

また、住民が出すゴミの中には、「硫酸」などの「劇薬」もあったりします。(なんでそんなものをゴミとして出すのだろう?) これがゴミ袋の中で漏れていて、ゴミ整理をしている時に、これに触れて、痛い目にあったこともあります。劇薬とは言わないものの、「カビ取り剤」なんかは、けっこうきつい「塩素系薬品」だったりして、これもなるべく直接触れないようにしないといけない薬品です。

また、「刃物」のゴミも危険で、鋭い刃物を、スーパーのレジ袋に裸のまま平気で放り込む人もいて、そういうのは、ちょっと袋に触っただけでも、袋が破け、刃物が私の皮膚に触れることもあります。

ですから、長袖は必須だし、ゴミを扱う際は、手袋(軍手のように濡れてしまうものではない、防水性の高級なもの)もしますし、目も、保護メガネをします。手袋はけっこう高価なので、自腹で買うのは正直「つらい」ですが、メガネは今は「花粉用」のものが100円ショップで買えますし、「伊達メガネ」なるものまで100円ショップで売っているので、夏場は、その「伊達メガネ」(あの、大嘘つき&痴呆&バカ&公職選挙法違反の犯罪者で有名なクソ大臣、稲田朋美も、地元がメガネ産地の福井県鯖江市のために、伊達メガネをしているそうです)をして作業しています。


■安全靴
これは、別の管理人さんから教えてもらいました。






私、以前、住民が乗る「三輪バイク」の後輪で、私の足の爪先を踏まれたことがあります。その時は、普通の運動靴を履いていたので、痛かったなあ。
また、ゴミ置き場で作業をしていた際に、バーベキュー用の金属製の串が、生ゴミの中にいっしょに捨てられていて(=ルール違反)

それに気づかずに、踏んでしまったら、なんと、串が私の靴底にもろに刺さり、靴を、なんと貫通してしまったのです。
この時は、幸運にも、「荒野の1ドル銀貨」のジュリアーノジェンマなみの奇跡で、串は、私の足の「親指と人差指の間」を通ったため、怪我はしませんでした。



しかし、「一歩間違えば大怪我だった」という恐怖はすごく、「やばいよやばいよ!」と出川君並みにあせり、「いい靴はないのものか?」と考えていたら、その管理人さんに「安全靴を買えばいいんだよ。俺もそうしてる」と教えてもらったわけです。そこで、近所の吉幾三(=ワークマン)へ行って、「靴底が丈夫で踏み抜きできないようになっている」&「つまさきに硬い樹脂カバーが入っていて、車に轢かれても大丈夫」というものを自腹で買ってきました。(さすがにいつもの作業用靴みたいに、1000円では買えなかった。最低賃金で働かされた上に、自腹で備品購入はきつい)




また、「靴下」に関しても、近所の管理人さんが、この写真のような靴下を履き始めて、「これは涼しくていいよ」って自慢してましたが、その後、「虫に刺されて困る」「昔のものに戻した」って言ってました。
最近はこんな感じの短いものが「涼しい」ということでたしかに流行っていますが、足首をちゃんと保護しないと危険だし、長ズボンを履いていても、足首を露出すると、そこを狙って虫にされますから、そういうことも考えて、昔ながらのソックスがいいと、私は思います。

今は「ヒアリ」の恐怖もありますしね。




このように、管理人業は、素人さんが想像がつかないような「危険な作業」が意外と多く(これは、住民の民度が低いほど、危険度がアップする)、自分の身を守るために、こういった工夫がいろいろと必要なのです。現場のことをよくしらない、「管理会社フロント」や「マンション管理士」は安易に「夏=半袖」とか考えますが、実はそうでもなかったりするわけです。

深山さんのところも、もっと、現実を勉強して、より良いマンション管理を実現していただけるよう、応援しております。